モトアザブ退屈日記

日々のモノ・コト・忘備録。クルマ、時計、オーディオとか骨董とか。

ヘラクレスパウダーの木箱

気が付くと加速度的に枚数が増えていたレコード。いま40枚ほどになっているのですが、収納をどうしようか悩んでいました。

オーディオラックの空いているスペースに立てていたのですが、低い位置なので探しづらく、ワイン箱に立てて入れるのはどうだろう?と考えていました。

 

ヘラクレスパウダー

ワイン箱、20年前ならエノテカでも一箱500円くらいで詰んであった記憶があるのですが、最近は梱包も省資源化されていてワイン屋さんでは売っていないイメージ。

そんなある時、近所のアンティークショップで良さげな木箱を見つけました。

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“Heracules Powder”とプリントがあります。

アメリカンヴィンテージやミリタリーものにはあまり興味がなかったので知らなかったのですが、どうも爆薬とかダイナマイトを梱包していた、その筋では有名な?木箱のようです。

Webで”Dynamite Box”と引くと同じようなヴィンテージの木箱がたくさん出てきます。

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木組みがしっかりしていて、イイ感じにヴィンテージ味が出ています。

寸法もレコードを収めるにはちょうどいい感じ。オーディオボード上に置いて使っています。

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とりあえず満足しているのですが、すでにこの箱がいっぱいになりそうで、次の収納場所を考えなければいけないのが悩み…。

 

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無伴奏チェロ組曲の音源とか動画とか

いつも聴いている無伴奏チェロ組曲はピエールフルニエが弾くArchiv版です。清潔感のある、楽譜に忠実な、美しい演奏。

music.amazon.co.jp

アナログ盤はロストロポーヴィチとトルトゥリエ(EMI盤)を持っています。 

motoazabu-diary.com

動画も無伴奏チェロはプロアマ問わずたくさんアップされています。玉石混交といった感じです。

まずは巨匠たちの演奏。巨匠すぎて参考にならないほど圧倒的な演奏ばかり。

www.youtube.com

チェロと一体化したようなマエストロ。これでもかと寝かされた楽器と恍惚とした表情に目が行きがちですが左手の指先が精緻で美しい。

 

www.youtube.com

ケレン味の塊のようなマイスキーの演奏。あのボーイングでなぜあの音量が出るのか不思議でしょうがない。

 

www.youtube.com

老境のロストロポーヴィチ。魔法のような弾き方。学生時代にリサイタルで見た、あのマエストロの弾き方です。

 

motoazabu-diary.com

 

巨匠たちの名演奏の映像はどれも見事で、教材とするには烏滸がましい気がしてきます。もうちょっと、参考になるようなプロの方々の演奏はないものかと探していると、この、韓国の若いチェリストJin-Kyung Kim氏の無伴奏動画を見つけました。

www.youtube.com

自分が弾きたい表現、こういうふうに演奏したい、というスタイルに共感できた演奏です。

 

イスラエルのチェリスト、Inbal Segev氏の無伴奏レッスン動画。動画でプロのレッスンが見られるなんて贅沢な時代になったものです。

www.youtube.com

どうやって音楽を作り上げていくか、各フレーズの表現力のつけ方が丁寧に解説されています。英語字幕をONにするとわかりやすいです。

 

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デジタルレコーダー TASCAM DR-07X

チェロの練習用にデジタルレコーダーを買いました。

TASCAM DR-07X という機種。手ごろな価格ですがリニアPCM方式のデジタル録音ができます。

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いかにも高性能そうなマイクの姿。クワガタみたいな左右のマイクは向きを変えられるので、広がりをもったステレオ効果を出せるA-B方式、ソロ音源や(歌)声にフォーカスできるX-Y方式の2通りの録音形式に対応します。

 

録音機が遊び道具だった子ども時代

まだ小学校に上がる前、幼稚園児のころに、祖父からナショナル製のマイクロカセットテープレコーダーを「遊び道具」として与えられました。一人っ子で兄弟もなく、家には大人ばかり。ひとりで遊ばせるには好都合だったのでしょう。録音機を与えられた私はたちまち「録音魔」に。家族で行った旅行の“はとバス”のガイドさんの声とか、千葉の親戚の家に行った時の会話とか。今も多分どこかに当時のマイクロカセットがあるはずです。

録音魔だった子ども時代、録音アイテムはマイクロカセットから普通のカセットテープのラジカセ、持ち運びの出来るテープレコーダー、録音できる「レコーディングウォークマン」に代わっていきました。

まだ「ライン入力」なんて知らない時代、「テレビのスピーカーにラジカセのマイクを近づけて録音」をリアルにやっていました。晩ご飯に呼ぶ母の声が録音されてしまうやつ(笑)。

レコーディングウォークマンの時代にはステレオ録音ができるようになり、野外のコンサートとかに行って録音していました。中学生に上がるころSONYのコンポ(リバティ!)が家に導入され、CDをテープに録音したりFM放送を録音したり…エアチェックした自作のカセットテープが大量に生み出されていました。

そんな「カセットテープにアナログ録音」だった当時と比べて、このデジタルレコーダーの手軽さと高音質の両立には隔世の感があります。リニアPCM、96kHz/24bitで録音できるというのは、かつてのDATを超える高音質だそうです。

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銭湯の浪曲効果

さて、さっそくチェロの練習を録音してみます。

練習を録音することで自分が出している音を客観的に聴くことができます。iPhoneのマイクやボイスレコーダーはマイクの特性が人の声に合わせてあるので、アコースティックの楽器だと倍音成分がカットされ「音痴な音」に録音されるようです。何度かiPhoneのボイスメモ機能で録音してみましたが、全体的に音が低めで残念な音でした。

その点、音楽エンジニア御用達のTASCAMのレコーダーは音楽録音に最適な高音質で録音できます。あんまり高音質すぎて、チェロの音が生々しい。多少のリバーブをかけてやらないと生音すぎてつらい(笑)。銭湯の浪曲効果ですね。

録音した自分のチェロの音を聞くと、演奏の癖がよくわかります。ポジション移動で「ちょっと高い」とか「気持ち低め」とか。イイ録音ができるように、と漫然になりがちな練習に緊張感が生まれるのはいい効果かもしれません。

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アナログ盤 「ザ・キングトーンズ &マリエ/レゼレクト –銀河からの帰還−」

初販は1978年のエキスプレスレーベル(東芝)。ザ・キングトーンズ & マリエ名義のアルバムです。

ジャケットには「えっ...ラッセン?!」と見紛うような跳躍するイルカ。カクテルグラスとスペーシーな背景の組み合わせにネオン風のタイトル文字が謎を深めます。

ほぼ全曲の作詞は「大阪しぐれ」「天城越え」「さざんかの宿」で有名な”演歌の大御所”、吉岡治氏。

 

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どうもコンセプトが迷走しているような気がしないでもないですが、時代の空気とでもいうのでしょうか、70年代末期の雰囲気ではあります。確かに全編、詞はスペーシーというか宇宙とか銀河とか壮大なスケールを感じさせるもの。

帯には、

吉岡治の優愛詞と梅垣達志/山下達郎のロスの熱いウェーブにのせて新成キングトーンズ&マリエが今、鮮烈にレゼレクト(復活させる)!

のキャッチが。「ロスの熱いウェーブ」とは...

”&マリエ”のマリエさんですが、このアルバムだけでその後は名前を見ません。「当時学生だったシンガー」という情報がありますがこのアルバムだけの参加のようです。

 

このアルバム、CDは2003年に再販されていますが、アナログ版は永らく初版盤のみでした。中古市場でも数万円で取引されていたというある意味レア盤だったのです。

それが、最近の「シティポップ」再評価ムーブメントで突如再販されたのです。素晴らしい。

 

A面

01. City Opera 吉岡治作詞/梅垣達志作曲
02. Let's Dance Baby 吉岡治作詞/山下達郎作曲
03. 男と女 吉岡治作詞/梅垣達志作曲
04. Touch Me Lightly Chris Mosdell 作詞/山下達郎作曲
05. 失われた街 吉岡治作詞/梅垣達志作曲

B面
01. Love Is Harmony 吉岡治作詞/梅垣達志作曲
02. 黄昏のViolence 吉岡治作詞/梅垣達志作曲
03. (Don't waste your)Love In Space Chris Mosdell 作詞/梅垣達志作曲
04. 銀河ララバイ 吉岡治作詞/梅垣達志作曲
05. My Blue Train 吉岡治作詞/梅垣達志作曲

 

2019年にリーダーの内田正人氏が鬼籍に入られて、その秋に『山下達郎のサンデーソングブック』で「内田正人さん追悼 ザ・キングトーンズ特集」が2週にわたって放送されました。

その中で、山下達郎がザ・キングトーンズへ提供した2曲が紹介されたのですが、どれも名曲。その2曲がこのアルバムには収録されているのです。

 

1曲が「Let's Dance Baby」、そしてもうひとつが「Touch Me Lightly」

どちらも山下達郎自身、セルフカバーする曲となります。

「Let's Dance Baby」は山下達郎初のシングルカットにもなった名曲中の名曲。この曲の作詞って吉岡治だったんですね。

「Touch Me Lightly」はスイートソウル。出来上がったレコーディングを聴いた山下達郎が、「思った通りの出来上がりになってて。スゴイなぁ、と思いました。」と、サンソンの特集の際に感嘆していました。

 

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この2曲を聴くだけでもこのアルバムを買う価値あります。

 

プラターズスタイルの正統派男性コーラスグループとして、確かな実力とキャリアをもつザ・キングトーンズ。戦後活躍するミュージシャンの例に漏れず彼らも「米軍キャンプ廻り(のステージ)」からキャリアをスタートさせています。

 

彼らのデビューシングル。最も有名であろう「グッド・ナイト・ベイビー」

 

www.youtube.com

もしかしたらデビュー当時のカラー映像かもしれない。

内田正人さんのハイトーンのリードテナーが美しいです。 あと、コーラスで真ん中に立っている加生澄夫さん(バス)のリズムの取り方がめちゃくちゃかっこいい。

 

 

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VICTOR X-1Ⅱ MMカートリッジ

いま使っているターンテーブルはVICTOR JL-B77 という48年前に作られたターンテーブル。

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ダイレクトドライブという、ターンテーブルをモーターで直接回す方式で、レコード再生用の低速でスムーズな回転を実現するため20極60スロットという手の込んだモーターが採用されています。

スムーズで安定した回転のフォノモーター、精巧に作られたトーンアーム、積層盤のキャビネット、ダストカバーもアクリル自体が分厚く、透明感も高いコストのかかったものです。オーディオブームの黄金期の製品は非常に誠実に作られていることが実物を見て、使ってみて、大変よくわかります。

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VICTORの名カートリッジ X-1Ⅱ

可動部や電気的な部分もすこぶる調子が良いJL-B77ですが、VICTORのターンテーブルにはやはりVICTORのカートリッジをと思い、名カートリッジの誉れ高い X-1Ⅱ を手に入れました。スタイラスはシバタ針。

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これまで再生音のバランスが良いOrtfon(VMS20E MkⅡ)と、たまにEMPIREを使っていました。VICTOR X-1Ⅱを聴くと、オルトフォンでは聞こえない音が聞こえるではありませんか。なんというか、高音から低音までの音の出る空間が上下左右に広くなった感じです。高音はくっきりして解像感が高く、低音はパワフル。「こんな音がこのレコードに刻まれていたのか!」と驚いたのでした。

ちなみに、聴いていたのはジャクリーヌ・デュプレのエルガーのチェロ協奏曲。

ジャズのレコードよりクラシックの、特に交響曲や協奏曲等のオーケストラものは単純に「多くの音」が入っており、かつ、レコード自体の録音のレベル・録音機材の状態も様々なので再生が難しい印象があります。「いい音で」再生するのが難しい。

 

実際、ジャズではOrtfon、VICTORどちらのカートリッジでも「いい音」は出ます。しかし、クラシックのレコードは音質にかなり差があります。オルトフォンのカートリッジではどうしてもダイナミックレンジが狭く、空間も広がらない音で聴こえるレコードもありました。

 

カートリッジで音が激変

そんな「どうも音が広がらない…」と感じるレコードの一枚が「赤い音」でおなじみ、ソヴィエト時代のオリジナルメロディア。ロジェストヴェンスキーのチャイコフスキー交響曲第5番です。

 

motoazabu-diary.com

 

この「音の広がらない」チャイコフスキーをVICTORのカートリッジで聴いてみると、鮮度の高い音に聞こえるのです。オルトフォンより高音域から低音域まで淀みなくクリアに聴こえます。ソ連時代の白黒フィルムからカラーVTRになった感じです。(HD画質になったわけではありません。あくまでVTRレベルの解像感。)

さすが高級カートリッジ。中音域しか入っていないような録音の良くないレコードでも鮮やかに美しい音で再生できるようです。

 

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アナログ盤「ひばりとシャープ ―虹の彼方―」

「ひばりジャズを歌う」と同時発売になったもう一枚の美空ひばりの復刻版ジャズアルバム。オリジナルは1961年。

motoazabu-diary.com

 

美空ひばりの歌唱と、「原信夫とシャープス・アンド・フラッツ」の演奏。ビックバンドのゴージャスな演奏をバックに、お嬢の伸び伸びとした歌唱が光ります。

 

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美空ひばりとジャープス・アンド・フラッツの関係や美空ひばりにとってのスタンダード・ジャズについて考察は数多の評論がありますが、最近のこの記事は秀逸でした。

 

www.arban-mag.com

 

 

A面

1.虹の彼方

2.クライ・ミー・ア・リバー

3.ククルクク・パローマ

4.アイ・ラブ・パリ

5.ジャスト・ワン・オブ・ゾーズ・シングス(ボーナス・トラック)

 

B面

1.ラブ・レター

2.ブルーベリー・ヒル

3.セ・マニフィック

4.ダニー・ボーイ

5.匕首マック(ボーナス・トラック)

 

B面のボーナス・トラックの「匕首マック」!“あいくち”いわゆるドスですね。・・・原題“Mack the Knife”が「匕首マック」に訳されるこのセンスが時代を感じます。

“カミソリ後藤田”とか“ピストル堤”を連想させる邦題です。命名センスとしては“ピストル堤”方式ですね。

 

収録されている曲はすべて日本語詞。しかもモノラル録音です。

モノラル録音はスピーカーから出てくる音が濃く、美空ひばりの歌声が近く聴こえる。ステレオのリアリティとは違う表現の濃さ、生々しさを感じます。

 

 

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アナログ盤「ひばりジャズを歌う」

"お嬢" 美空ひばりが亡くなって33年も経つんですね。昭和は遠くになりにけり。

お嬢の33回忌となる6月24日に発売されたアナログ盤です。オリジナルは1965年(昭和40年)リリース。

 

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ジャケットデザインや解説、盤面レーベルまで当時のオリジナルコロムビア盤が復刻されているようです。帯のフォントももしかすると当時のデザインでしょうか。

 

A面

1.スターダスト

2.ラヴ

3.魅惑のワルツ

4.歩いて帰ろう

5.トゥ・ヤング

6.ペイパー・ムーン

 

B面

1.恋人よ我に帰れ

2.プリテンド

3.月光価千金

4.慕情

5.ロンリー・ワン

6.夕日に赤い帆

 

アナログ盤で聴く美空ひばりの歌声が素晴らしい。

サブタイトルに「ナット・キング・コールを偲んで」とあるように、スタンダードジャズの名曲ばかり。英語詞と日本語訳詞が半々ですが、どれもジャンルを超えて”美空ひばりの歌”として、そのものの良さを堪能できる名曲に感じられます。

低音域から高音域へ伸びやかに流れる歌声がビックバンドジャズの演奏に負けない、存在感のある歌として聴こえます。

湯浅学のライナーノーツに、昭和のオーディオの主流がSP盤からLP盤へと移行する、メディアと再生機器の発展の経過が、美空ひばりのアルバムリリースのタイミングと同調していることが語られていてなるほど!と納得しました。

曰く「昭和20年〜30年代の美空ひばりは日本のレコードの歴史における最先端の実験の担い手だった」と。日本のレコーディングエンジニアリングの発展に美空ひばりの歌は欠かせないアーティストだったのでしょう。

美空ひばりがもつ天性の幅広い音楽性と、明朗でレンジの広い歌声がなければ実現しなかった奇跡のような音盤。

 

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真空管パワーアンプの音

Luxman MQ-60 Customはパワーアンプです。各種の音源をプリアンプ(コントロールアンプ)で統合、音質を調整します。パワーアンプはプリアンプから出力された信号をスピーカーを動かすためのさらに大きな信号に増幅するためのアンプです。

 

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現在のオーディオ構成 

いつの間にかCDを全く聴かなくなりました。CDを再生する機器すらありません。音源は現在下記の3つ。

・デジタル音源(配信等)・・・Marantz NR-1200(DAC)

・アナログ音源 レコード・・・Victor JL-T77

・アナログ音源 チューナー・・・Marantz Model 125

 

これらの音源をプリアンプ(コントロールアンプ)で受けます

・コントロールアンプ・・・Marantz Model 3300

 

コントロールアンプから出力された音楽信号を、スピーカーを動かすために増幅します。

これまでのパワーアンプMarantz Model 114 はトランジスタを用いた増幅装置。Luxman MQ60 Customは真空管を使って増幅します。

・パワーアンプ(トランジスタ)・・・Marantz Model 114

・パワーアンプ(真空管)・・・Luxman MQ60 Custom

 

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 真空管パワーアンプの音

パワーアンプを真空管にしたことで、音の印象がまた大きく変わりました。

 

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よく、真空管アンプというとその見た目のイメージから「温かい音」とか「やわらかい音」と語られます。しかし、実際に真空管アンプを通して音を聞いてみると、かなり見た目のイメージに引っ張られた印象であることがわかります。

真空管アンプであってもぼんやりとした表現は皆無。精緻で輪郭のはっきりとした、パワーのある音楽を聞かせてくれます。それに加えて、真空管ならではの特色が感じられます。

 

弦楽器の艶やかさ

アコースティック楽器の表現力が高い。弦楽器が鳴っている感じ。ピアノの弦が鳴っているのがよくわかります。特にアナログ盤。室内楽からオーケストラまで、アナログ盤を聴くなら真空管の表現力は抜群だと思います。

 

ライブ感の表現が生々しい

演奏の距離感を近く感じる。それでいてホールでのレコーディングには広がりが感じられる。大空間の表現が非常にわかりやすい。ライブソースを真空管アンプを通して聴くと音の一体感が素晴らしい。

 

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真空管パワーアンプ Luxman MQ-60 Custom

 ついに真空管アンプを

チェロの先生(真空管アンプ所有)には

「アンプはね、真空管ですよ」

「(真空管アンプ買うのは)時間の問題ですね」

「ヤフオク調べ出したら・・・買うでしょ。」

等々、言われていましたので、予定通り(?)の購入です。

これから暑い季節になるのに盛大に発熱する真空管アンプ、はじめました。

 

Luxman MQ60 Custom

1974年に発売されたラックスマン社(当時はラックス社)の真空管パワーアンプです。

同社の真空管プリメインアンプの人気機種であった SQ38F のパワー部を独立させた構成。

当時、ラックスマンには負帰還アンプのMQ60、同キットのKMQ60、無帰還アンプのMQ6 Customがあり、一説によるとこのシリーズの真空管アンプは「最も売れた真空管アンプ」らしいです。

 

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L/Rチャンネル各2本、計4本の大ぶりな出力管 50CA10 はNECとラックス社の共同開発によるもの。発売当初は廉価な真空管であったが、現在では互換球もなく大変高価な真空管となっています。

初段の電圧増幅段には真空管 6267。位相反転段に 12BH7A という真空管が使われています。

アンプの音はトランスの音、といわれるように、存在感のある大きな3つの金属ケースにはトランスが収められています。左右の出力トランスと真ん中に鎮座する電源トランス。しっかり重い。電源トランスの後方にはチョークコイルと電解コンデンサー。

 

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これらがコンパクトな躯体に左右対称にレイアウトされています。ちょっと都市模型のような、ジオラマのような存在感があります。

 

真空管の「火入れ」

真空管アンプに電源を入れることを「火入れ」というそうです。

真空管の中にはヒーターがあり、電源を入れ、ヒーター発熱するまでしばらく時間がかかります。音が安定するまではさらに30分程度時間が必要です。

 

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どことなく工場夜景のようで美しいです。長時間露光で撮影していますので、実際にはこんなに煌々と明るくはなりません。ヒーター部分がオレンジ色のぼんやりと、仄かに光ります。

 

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音は…素晴らしいです。どんなジャンルでも心地良い音を出します。

なるほど真空管アンプが未だに根強い人気なのもよく分かる納得の音。

 

 

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ロストロポーヴィチのバッハ無伴奏(アナログ盤)

J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 BWV.1007-1012(全曲)

 

1991年、仏ヴェズレー、サント=マドレーヌ大聖堂(Basilique Sainte-Marie-Madeleine)でのレコーディング。ちなみにBasilique Sainte-Marie-Madeleine はロマネスク建築の至宝と評される、世界遺産の美しい教会建築です。

 

無伴奏チェロ組曲 全曲 LP盤4枚に収録されています。

60歳になるまで無伴奏の録音はしない、と明言していた巨匠の64歳での「最初で最後」の無伴奏全曲レコーディング。

 

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大聖堂での無伴奏チェロ組曲。

LP盤を一枚一枚聴き進んでいくうちに、巨匠がチェロを通じて神に昇華していくような錯覚を覚えます。チェロの音が空間に満ちる、リアルな迫力がレコードから感じられます。

4枚目、第6番ニ長調 BWV.1012 まで聴き進めていくと、神々しさが極まってちょっと泣けるほどです。なんでしょうかこれは。魂が揺さぶられるような音楽。

 

マイスキーやヨーヨー・マの演奏ももちろん素晴らしい。あのパワフルさや豊かな抒情性も良いが、ロストロポーヴィチの神々しさに満ちた演奏は新鮮な感動でした。

 

 

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