モトアザブ退屈日記

日々のモノ・コト・忘備録。クルマ、時計、オーディオとか骨董とか。

デジタルレコーダー TASCAM DR-07X

チェロの練習用にデジタルレコーダーを買いました。

TASCAM DR-07X という機種。手ごろな価格ですがリニアPCM方式のデジタル録音ができます。

f:id:KOICHIROH:20210922145420j:image

いかにも高性能そうなマイクの姿。クワガタみたいな左右のマイクは向きを変えられるので、広がりをもったステレオ効果を出せるA-B方式、ソロ音源や(歌)声にフォーカスできるX-Y方式の2通りの録音形式に対応します。

 

録音機が遊び道具だった子ども時代

まだ小学校に上がる前、幼稚園児のころに、祖父からナショナル製のマイクロカセットテープレコーダーを「遊び道具」として与えられました。一人っ子で兄弟もなく、家には大人ばかり。ひとりで遊ばせるには好都合だったのでしょう。録音機を与えられた私はたちまち「録音魔」に。家族で行った旅行の“はとバス”のガイドさんの声とか、千葉の親戚の家に行った時の会話とか。今も多分どこかに当時のマイクロカセットがあるはずです。

録音魔だった子ども時代、録音アイテムはマイクロカセットから普通のカセットテープのラジカセ、持ち運びの出来るテープレコーダー、録音できる「レコーディングウォークマン」に代わっていきました。

まだ「ライン入力」なんて知らない時代、「テレビのスピーカーにラジカセのマイクを近づけて録音」をリアルにやっていました。晩ご飯に呼ぶ母の声が録音されてしまうやつ(笑)。

レコーディングウォークマンの時代にはステレオ録音ができるようになり、野外のコンサートとかに行って録音していました。中学生に上がるころSONYのコンポ(リバティ!)が家に導入され、CDをテープに録音したりFM放送を録音したり…エアチェックした自作のカセットテープが大量に生み出されていました。

そんな「カセットテープにアナログ録音」だった当時と比べて、このデジタルレコーダーの手軽さと高音質の両立には隔世の感があります。リニアPCM、96kHz/24bitで録音できるというのは、かつてのDATを超える高音質だそうです。

f:id:KOICHIROH:20210922133258j:image

 

銭湯の浪曲効果

さて、さっそくチェロの練習を録音してみます。

練習を録音することで自分が出している音を客観的に聴くことができます。iPhoneのマイクやボイスレコーダーはマイクの特性が人の声に合わせてあるので、アコースティックの楽器だと倍音成分がカットされ「音痴な音」に録音されるようです。何度かiPhoneのボイスメモ機能で録音してみましたが、全体的に音が低めで残念な音でした。

その点、音楽エンジニア御用達のTASCAMのレコーダーは音楽録音に最適な高音質で録音できます。あんまり高音質すぎて、チェロの音が生々しい。多少のリバーブをかけてやらないと生音すぎてつらい(笑)。銭湯の浪曲効果ですね。

録音した自分のチェロの音を聞くと、演奏の癖がよくわかります。ポジション移動で「ちょっと高い」とか「気持ち低め」とか。イイ録音ができるように、と漫然になりがちな練習に緊張感が生まれるのはいい効果かもしれません。

f:id:KOICHIROH:20210922133203j:image

 

にほんブログ村 クラシックブログ チェロへ
にほんブログ村

にほんブログ村 PC家電ブログ オーディオへ
にほんブログ村

 

ブログランキング・にほんブログ村へ