ついに真空管アンプを
チェロの先生(真空管アンプ所有)には
「アンプはね、真空管ですよ」
「(真空管アンプ買うのは)時間の問題ですね」
「ヤフオク調べ出したら・・・買うでしょ。」
等々、言われていましたので、予定通り(?)の購入です。
これから暑い季節になるのに盛大に発熱する真空管アンプ、はじめました。
Luxman MQ60 Custom
1974年に発売されたラックスマン社(当時はラックス社)の真空管パワーアンプです。
同社の真空管プリメインアンプの人気機種であった SQ38F のパワー部を独立させた構成。
当時、ラックスマンには負帰還アンプのMQ60、同キットのKMQ60、無帰還アンプのMQ6 Customがあり、一説によるとこのシリーズの真空管アンプは「最も売れた真空管アンプ」らしいです。
L/Rチャンネル各2本、計4本の大ぶりな出力管 50CA10 はNECとラックス社の共同開発によるもの。発売当初は廉価な真空管であったが、現在では互換球もなく大変高価な真空管となっています。
初段の電圧増幅段には真空管 6267。位相反転段に 12BH7A という真空管が使われています。
アンプの音はトランスの音、といわれるように、存在感のある大きな3つの金属ケースにはトランスが収められています。左右の出力トランスと真ん中に鎮座する電源トランス。しっかり重い。電源トランスの後方にはチョークコイルと電解コンデンサー。
これらがコンパクトな躯体に左右対称にレイアウトされています。ちょっと都市模型のような、ジオラマのような存在感があります。
真空管の「火入れ」
真空管アンプに電源を入れることを「火入れ」というそうです。
真空管の中にはヒーターがあり、電源を入れ、ヒーター発熱するまでしばらく時間がかかります。音が安定するまではさらに30分程度時間が必要です。
どことなく工場夜景のようで美しいです。長時間露光で撮影していますので、実際にはこんなに煌々と明るくはなりません。ヒーター部分がオレンジ色のぼんやりと、仄かに光ります。
音は…素晴らしいです。どんなジャンルでも心地良い音を出します。
なるほど真空管アンプが未だに根強い人気なのもよく分かる納得の音。