いつも聴いている無伴奏チェロ組曲はピエールフルニエが弾くArchiv版です。清潔感のある、楽譜に忠実な、美しい演奏。
アナログ盤はロストロポーヴィチとトルトゥリエ(EMI盤)を持っています。
動画も無伴奏チェロはプロアマ問わずたくさんアップされています。玉石混交といった感じです。
まずは巨匠たちの演奏。巨匠すぎて参考にならないほど圧倒的な演奏ばかり。
チェロと一体化したようなマエストロ。これでもかと寝かされた楽器と恍惚とした表情に目が行きがちですが左手の指先が精緻で美しい。
ケレン味の塊のようなマイスキーの演奏。あのボーイングでなぜあの音量が出るのか不思議でしょうがない。
老境のロストロポーヴィチ。魔法のような弾き方。学生時代にリサイタルで見た、あのマエストロの弾き方です。
巨匠たちの名演奏の映像はどれも見事で、教材とするには烏滸がましい気がしてきます。もうちょっと、参考になるようなプロの方々の演奏はないものかと探していると、この、韓国の若いチェリストJin-Kyung Kim氏の無伴奏動画を見つけました。
自分が弾きたい表現、こういうふうに演奏したい、というスタイルに共感できた演奏です。
イスラエルのチェリスト、Inbal Segev氏の無伴奏レッスン動画。動画でプロのレッスンが見られるなんて贅沢な時代になったものです。
どうやって音楽を作り上げていくか、各フレーズの表現力のつけ方が丁寧に解説されています。英語字幕をONにするとわかりやすいです。