学生オケに在籍中、1年くらいはチェロの先生についてレッスンを受けていました。レッスン料金は学生価格で破格だし、とりあえず弾けるようになって、オーケストラの一員として舞台に上がれるレベルに引き上げよう、という、今考えると割と荒っぽい、“無理ゲー”感あふれるものでした。
ソフトケースに入ったオケ所有の団楽器を持ち、「サークル会館」と呼ばれる学内の練習場から、ママチャリで先生の所へ通ったものです。
時間も有り余っている学生時代のこと。1年くらい先生の所へ通って、ウェルナーの最初から最後まで、途中飛ばし飛ばしでエチュードを「さらう」「習う」。第1ポジションと第4ポジション、その後第2第3、ハーフポジションまでやって、p.59のModeratoをクリアした記憶があります。
演奏会のメンバーになるとオケの曲を練習することが中心となって、レッスンの課題曲はあまり熱心に練習することがなくなりました。
いま改めてウェルナーから習い直し初めて、「正しい弾き方」を身につけることの大切さと、無理をしない、力を入れすぎない弾き方が一番楽器が美しく鳴る、ということを実感しています。20数年のブランクで忘れかけていた楽器を弾く感覚が少しづつ思い出してきた感じです。
学生オケは3年生(3回生)が中心となりコンサートの運営をしていました。6月と11月の年2回のコンサート。2年目からはオープニング曲やサブメイン曲で「初舞台」が踏めて、中心世代といわれる3年生が団の運営やコンサートの曲決めを行います。メインのプルトは2・3年生が担います。4年になると「お年寄り」と呼ばれ、一人プルトや5プルト等、後方から若い世代を支援する方に回ります。
学生時代、院修了まで6年間オケに在籍していました。最後に演奏したのはマーラーの「巨人」。5オモテ・一人プルトで伸び伸びと(好き勝手に?)演奏させてもらえました。
オケ在籍6年間でやったメイン曲。どの曲も思い出深いです。
・ベートーベン「田園」
・シューベルト「未完成」
・ドボルザーク交響曲第8番
・ブラームス交響曲第4番
・チャイコフスキー「ロメオとジュリエット」
・シベリウス交響曲第2番
・マーラー「巨人」
一度オケで演奏した曲は、配信音源やCD、演奏会で聴いてもどうしてもパート譜が思い出されてチェロの音を聴いてしまいます。オーケストラ全体の奏でる音をバランスよく聴けないのが悩みです。